KoRn Log

ニューメタルバンド「KoRn」の非公式ファンブログです。楽しんでいただければ幸いです。

ダブステップアルバム「The Path Of Totality」は失敗だったのか

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 2011年にリリースした10thアルバム「The Path Of Totality」ですが、ファンからの反応は賛否両論なものでした。特に古くからのKoRnファンからの評判はいまいちと見受けられました。バンド活動の長い彼らにとって新しい試み満載だったこのアルバムはどのようなものだったのか、わたしなりにざっくりと紹介していきます。

もともとはEP作品でとどめる予定だった 「Get Up!」

 当初はアルバムリリースの予定はなかったそうです。実験的にダブステップと従来の彼らのメタルの作風を融合してみただけだったという。そのなかでアルバムにも収録されている「Get Up!」をダウンロード販売してみたところ、予想を上回る高評価であったため、アルバムの作成へとりかかったそうです。

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エレクトロミュージシャンとの合作 「Narcissistic Cannibal」

 アメリカの著名なダブステップ・ミュージシャンであるスクリレックスが楽曲に参加しているのも本作のアピールポイントです。前述した「Get Up!」だけでなく、「Narcissistic Cannibal」も同氏が参加しています。ニューメタルとエレクトロニックミュージックの2大巨匠の合作は大きな話題となりました。

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ダブステップ・ミュージシャンでもあるジョナサン・デイヴィス

 わたしの完全な推測になってしまいますが、KoRnが本作のような試みをしようと思ったきっかけは、ボーカルのジョナサン・デイヴィスのダブステップ好きからだと考えられます。ジョナサンはソロプロジェクトとして「J Devil」名義でダブステップやクラブミュージックの楽曲の作成に取り組んでいる一面があります。同氏の趣味指向が大きく影響していたと考えられることができます。

以降の作品への影響は?

 長らくKoRnを脱退していたギターのヘッドの記念すべき復帰作でもある11thアルバム「The Paradigm Shift」では、10thのダブステップ・ミュージックの影響を強く受けている曲もみられます。シングルカットである「Never Never」では、それこそダブステップを全面にはだしていませんが、その影響を顕著にみることができます。このように、以降の作品へなんらかの影響があったということは、少なくとも彼らの「実験」は成功だったとみることができます。

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ぶっちゃけ、アリ?ナシ?

 ニューメタル全盛期にKoRnのフォロワーバンドが数多く結成され、そういった傾向に嫌気がさした彼らは3rdアルバム「Follow The Leader」以降、さまざまな音楽性を模索していくことになりました。しかしそうはいっても、以降の作品も基本的な核の部分は「メタル」でした。同作で突然音楽性を大転換したことは彼らにとってはかなり実験的な試みだったと見受けられます。
 そういった試みに対するファンからの反応はさまざまで、決してポジティヴな意見ばかりではなかったと思われます。わたしが同作を一通り聴いて感じたことは「こういうKoRnもおもしろい」ということです。マンキーのギターリフやフィールディのスラップベースのテクニックがエレクトロサウンドの後ろに隠れてしまっているため、決して満点をつけられるような印象ではありませんが、「おもしろさ」という観点から考えると「アリ」というのがわたしの感想です。一聴の価値があると思いますが、いままでのようなKoRnを期待して聴くと少しガッカリするかもしれません。

Path of Totality

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